品質と哲学
Design Concept
道具である限り、
それを使う人がいる
道具である限り、それを使う人がいる。美しくも厳しい自然に触れながら、時には非日常的で過酷な環境にさえ立つ人々。そこには幾つもの物語があり、歓びに出会う瞬間がある。
雄大な風景の中で情熱を注ぐ人々のために、この世にないものを形にすること。真摯に課題に向き合い可能性を問い続けること。
それは常に大きな挑戦であると同時に、新たな製品を世に送り出すための原動力となる。そして伝統的な技術に留まることなく創意工夫に取り組む、ただ一つの理由でもある。
Tradition & Innovation
職人たちの手仕事が繋ぐ
創造性とクラフトマンシップ
先進的な製造技術と、明治から受け継がれる伝統的な眼鏡職人の技。
彼らは鍛え抜かれた目と、長年の経験で培われた指先の感覚を信じて、高度な機械でも実現できない極めて精密なプロセスを熟練の手作業によって仕上げる。
細部まで美しく作り込まれた個々の部品は丹念に組み込まれ、それぞれが機能的に重要な意味を持ち、デザインを決定付ける欠かせない要素となる。
Uncompromised Clarity
歪みを抑える熟練の加工技術
精度を高め機能に磨きをかける
他のレンズにはない独特の扱いの難しさがある偏光レンズは、フレームへの加工製作が極めてシビア。機械では判別できない程のわずかな圧力でレンズに歪みが生じてしまう。レンズカーブやリム溝の些細な変化に合わせて一本ごとにパターンを忠実にトレース。たとえ同じ型のフレームでも色が異なるだけで塗装の厚みが変わり別物になる。偏光レンズの性能を最大限に生かすために100分の1mm単位で精度を管理し、そこから先は自分の目で誤差を確認しながら砥石で手磨りを繰り返していく。量産とは全く異なるその製法は一日の加工数に限度がある。だがその違いを知るからこそ、映し出される世界にも違いが生まれる。
Where a Difference is Made
空間の奥行きを正確に再現する
違和感のないフラットな視界
スポットまでのレンジを把握し、一筋のラインをコントロールする。そのためにはブレがない距離感を。レンズ越しの遠近感の狂いを脳が補正するのではなく、空間の奥行きを高精度に再現する視界を。そして辿り着いた選択肢は、日本人のフェイスカーブに馴染みやすく瞳の眼球カーブに近い6カーブレンズとさらにフラットな4カーブ。視線を動かしても揺れや歪みが発生しないレンズを厳選し、適正なフレームバランスにセットすることでフレームカーブやレンズの傾斜による視界の違和感を排除している。
Optimum fit for Asian face
骨格に合わせた設計を追究
柔軟な調整で理想の掛け心地へ
最適なフィット感の考察は骨格の検証から始まる。欧米人仕様の湾曲が強いハイカーブサングラスとは異なる設計を徹底的に追究。その過程で導き出された一つの基準は、あくまでも顔を持たない統計上の平均値でしかない。現実には「アジアンフィット」という言葉では表せない無数の顔があり、最適なフィット感は細やかな調整で作られている。それぞれの顔に合わせたカスタムフィッティングのため、フレームの重要なポイントに十分な調整幅と柔軟性を確保。細部への配慮と作り込みが快適な掛け心地をデザインする。